ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

御法度

 

御法度

御法度

 

おもしろーい。そして松田龍平が若い。

別に松田龍平が妖艶とかそういう風には全然思えなかったんだけど、話が進むにつれてバケモノ感が増していくのはすげーよなあ。ラストの心象シーンで光が水面から当たって「うひゃあ」って声が出ちゃったもん。ラストでたけしも桜を切りますわ。しゃーない。

しかしこの脚本の多義性は大変面白くて、考えれば考えるほど真実が霞んでいく感じが大変良い。近藤土方間の関係までに疑念が差し込まれて、それが当たり前の日常に異なる光を当てる感じがヤバイ。そしてその中心にいる松田龍平に説得力が乗るもんだから、いやあこれ作品としてはすごくいいよなあ。

ってかこれ、司馬遼太郎原作なのか。原作でどのくらいこういう妖艶なニュアンスあったんだろうなあ。大島渚の映像と、あとしつこく繰り返され刷り込まれる音楽で、ずいぶん作品の仕上がりが妖艶目に寄せられているような気もするので、機会があったら読んでみたい。でもまあ、近藤土方沖田の関係性を把握してないと、コレあんまりよくわかんない話ではあるのかしらん。