誰よりも狙われた男 スペシャル・プライス [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: Blu-ray
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あーこれなんか『裏切りのサーカス』思い出すなーと思ってたけれどもやっぱり原作者同じなのね。けどそれに較べるとずいぶん話がわかりやすいというか、ボーッと観てても楽しいくらいの脚本難易度に収まっている感じがしました。
けどなー、こういうスパイ映画の面白さってやっぱりブン回され感にあるんじゃないか、という気もするわけで、ここまで懇切丁寧にやられると逆にこう不安になる。もっとワケわかんなくしてもらっても良いんじゃないですか、とか。グルグル話が回らない分、むしろフィリップ・シーモア・ホフマンの人間的苦悩とかに焦点が当たるつくりなんだと思うし、その意味でラストの叫びとヨロヨロフレームアウトしていく様は確かに強烈に心に残るけど、しかし全編を通してそこまで感情移入したか、といわれると全然そういうことはないわけだしなあ。
っていうのも、なんかあまりにも救われない話だったもんで、なんか納得のいく落としどころを見つけたいなあと思う自分の我が儘な欲求なのかもしれない。がしかし、やっぱりもう少し見せ場というか「これぞ」という何かが叫び以外にもあっても良かったんじゃないかなあ、とは思いました。
やっぱ『裏切りのサーカス』のラストのスーパー外連味はションベンちびったもんなあ。