ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

惡の華

 

 

あーまとめたまとめたまとまっちゃったよーというのが正直な感想。

最初の巻の辺りの迫力がホントにすごくてのめり込んでしまったんだけど、それって普遍的な感情と言うよりも自分が地方出身で共感するサムシングがあったからなのだろうか? 地方の人間が馴染めない日常に対抗するために創作にのめり込むというのはすげー身につまされるんだよなあ。序盤にウダウダ作者の解説があったのもいかにもそれっぽっくてついつい共感してしまう。

けれども三角関係のギスギス感をあのまま引っ張って欲しかったなあとつい思ってしまって、夏祭りも正しい結論ではあるけれどもちょっと早く結論を出してしまった感じ。後半の展開は大変正しくて良く書けているんだけれども、やっぱりこの作品に引きつけられたのは前半のような常識からはみ出したサムシングが存在したからで、ラストであそこまで綺麗にお話をまとめられてしまうと「うーんなんかそれでいいのかなあ」となってしまう。

いやまあお話としてはちゃんとしてるしすばらしいし文句のつけようがないんだけど。やっぱり1巻の表紙の印象が超強烈なわけで、お話としても破綻してるくらいの勢いを無責任にも望んじゃったんだろうなあ。いやあ無責任だなあ。