ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

タモリと戦後ニッポン

確かに多少牽強付会っつーか、多少無理矢理周辺のテレビ事情に話が及びすぎているきらいはあるけれども、それは恐らく現代にタモリを語り直す上で避けては通れないことだったのだろうと思う。実際自分は出身地の事情もあって「笑っていいとも!」すらほとんど見たことがなく、タモリは何かよくわからない視界のおじさんってイメージがどうしても強かったので、周辺のテレビ事情から丁寧に説明するこの本は概説書といった趣で大変ためになった。「ワラッテイイトモ」も見たんだけど、当時はイマイチぴんとこなかったんだよなあ……
ただ、満州から始めたにしてはちょっと戦後の日本の捉え方が適当な気はする。このタイトルを表するなら、バブル後が一番面白いと言っていたタモリの実感が日本の戦後とどのように関係しているのか、もう少し踏み込んだ読み解き方があっても良かったのではないかなあと思った。