ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワールド・オブ・ライズ

 

これ『ブラッド・ダイヤモンド』とセットでBlu-ray売ってんのか。どちらも先進国と発展途上国の間にある非対称性を描いたディカプリオ主演の映画だけど、その決着の付け方やらなんやらが全く対照的で面白い。『ブラッド・ダイヤモンド』の贖罪としての死は、単純な図式に落とし込みすぎていてかなり違和感があったので、この作品の一筋縄ではいかないエンディングはより一層いい感じに思える。ディカプリオが体中骨だらけになったり犬に噛まれたり騙したつもりが騙されたり、そのくらいはカッコ悪いところも描いてもらわないと今時きれいごとすぎるよね。中東とアメリカという遠隔地をテクノロジーで繋ぐ演出も、まあ確かにわざとらしすぎて鼻につくっちゃー鼻につくけど、でももうその鼻につく感じがリアルなんだろうなーと思わせる説得力がある。

でもさー、ヒロインはちょっとお話の都合に転がされていやしませんかね。突然ああいう立場のあるディカプリオが現地の女性に惚れる……というのはなんだかちょっと後々のストーリー展開に都合が良すぎて。あれも美人局的にディカプリオを狙った罠というような描き方ならまた違ったのかなあ。

あと、ディカプリオの変装は『チーム★アメリカ』思い出して笑えてしょーもなかったので本当に勘弁して欲しかったです。あれでホントに騙せるってことでいいの??