大島渚 4 - 愛のコリーダ/愛の亡霊/マックス、モン・アムール [DVD]
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2009/06/27
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えーあの曲よりもこっちの方が先だったのか……全然知らなかった。曲の印象が強すぎて阿部定の映画が始まってすげえ印象が違ってビックリした。大島渚の映画も『戦場のメリークリスマス』くらいしかたぶん観たことないんだけど、ああこういうのを撮る監督だったのね。
もう本番本番本番だらけの内容で、シチュエーションを変えつつ色々やるもんだから「これもしかしてエロゲーじゃね?」とかまで思う。そんじょそこらのAVよりも全然シチュエーション他に凝ってるよなあ。
性に溺れて行く男女の描き方はいやあさすがだなあという感じで、序盤はまあセックス好きなのねえという感じなのが、包丁持ち出した当たりから徐々に緊張感増してきて、首締めのあたりはもう全然息つく暇がない。阿部定のメンヘラっぽい感じのお芝居もかなり来るんだけど、吉蔵も吉蔵で大変よろしくて、包容力のある男がひとりの女に填まってって自らの命を投げ出すのが、もうなんかこれどうしようもない運命だよなあ、みたいな感じに思えてしまう。
冒頭の雪やら殺人直後の襖あけやら、印象に残るシーンは結構あるが、なんかあの早口の「お嫁に行けなくなる」がめっちゃインパクトある。あの人だけキャラが濃すぎでしょう。