ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ゴジラ

 

ゴジラ ('84)

ゴジラ ('84)

 

で、84年のゴジラを見る。

総理大臣にリーダーシップを取らせてゴジラと対決させようとしてんのにマジでびびる。日本の映画でこんなことやってる作品があったんだ! となんか純粋な驚きがあった。まあ話としてはあまり成功しているようには思えなくて、アメリカロシアに核の不使用を口説く下りなんかはもうギャグにしか思えないけれども、そもそもああいうリアリティのなかでポリティカルフィクションを総理大臣主導で、という試みがあったということ自体がうおーものすげーと思う。そこら辺はジャパン・アズ・ナンバーワン的な自負もあったのかもしれないなあ。

あとスーパーXすごいよね。ゴジラに対抗しうる兵器があれほどナチュラルに日本人の手で運営されているというのはちょっと信じがたい。今とは違う自信みたいなのがないとこういう描き方にリアリティは持たせられないよなあたぶん。

一方ゴジラが象徴するものに対しての意識はそんなに見いだせなかったのだけれども、そこは時代が離れてるからなのかしら。なんとなく経済や豊かな社会への反省なんてあってもいいのかなあ、なんていう風にも思いながら見たけど、時代的にはバブル開始の一歩手前って感じだよなあ。この辺りがうまく読めないのは80年代をどう捉えれば良いのかいまいちよくわかってない困惑もあるのかもしれない。