「お元気ですかー」ってアレ成立してるの? マジで? いやこういうのが笑いと紙一重なのはわかってるけど、自分にはどーもそこが乗れずにずっこけた。演出上もわかる通りある種のクライマックスだから、そこに乗れないのはうーん、自分の見方がアレなのか。
ストーリーはワンアイディアで劇的な見せ場もないのについつい見入ってしまうのは演出がしっかりしてるからなのかなあ。ちょっと捻った導入から2つの場所を結びながらずいぶんわかりづらい対比で物語を進めるもので、それがかえって謎解きへの興味を引き立てるというか。ガラス工房とかアレ明らかに混乱させてるよね。あるいは基本的には死者の空白を巡る物語で、その空白を巡る物語に、人は結構興味を抱いてしまうと言うことなのかも知れない。ストーリーの展開につれて、彼らがなぜこのような行動を取るまでになったのか、その人となりがわかってくるのは大変面白い。回想エピソードも、大した出来事がないっちゃないけど、でもやっぱり見入っちゃうもん。
ラストのアイディアも含めて、大変気の利いた映画だなーと思いました。