ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

鍵泥棒のメソッド

 

鍵泥棒のメソッド

鍵泥棒のメソッド

 

いやー久々に面白い映画を見ると安心する。本当に安心する。

まあ何がなくとも34歳役の広末涼子男性学生服を着せるというそのフェティッシュにぼくは興奮が収まらないわけですが、まあそれはそれとしてメガネっ娘もいいよね。そういう問題じゃない。

内田けんじ監督作品はたぶん『運命じゃない人』しか見てなくて、その脚本の印象がメチャクチャ強烈なんだけど、本作品はなるほどなー同じ監督だわと思いつつも、恋愛ってテーマの捌き方がメチャクチャよくできてて感動する。こういう群像劇ではテーマが分散して面白いんだけど結局何だったの? ということが良くある中、視点を3点に絞りなおかつ恋愛というテーマを中心に据えることで、映画としての完成度がグンと高まっていてすげえ。オープニングの広末の素晴らしい掴みが全体のテーマをきちんと示しつつ、ラストの「ドン!」がシニカルに作品を締めくくる――うーん、参るなあ。

あと映画的瞬間と言いますか、印象に残るショットも多々あって、あのラストでズガンと掴む胸キュンもそうだけど、葬式シーンのスクリーン逆光は本当に胸を打つし、演技講習のシーンは爆笑だし、もう本当に何だろう、メチャクチャうまいよねこの監督。なんでもっと話題にならないのかオレにはサッパリわからないや。