ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

言の葉の庭

 

 

ちょっと計算高すぎないかなあ。

全体が最後のあのシーンのために設計されているって理屈はわかるしそれぞれのパーツが嫌われようのないものでできてるし意外性も適切な分量あってなにせ新海誠力が強い。雨なのに光が地面に反射して謎影が大量に乱舞していてもちょっとフォトショ加工しすぎじゃね? みたいなアーティスティック色味でも新海なら許す。しょうがない。でもやっぱりあのコマ落ちアニメに混じるヌルヌル平行移動はかなり違和感あるよね。

なんて冷静に見れるくらいに全体がコントロールされていて、雨の日の御苑の換算とした雰囲気で昼から酒を飲む東屋の年上お姉さんの聖域でオレ学校サボり靴職人!! という数えダブル役満みたいな設定がナチュラルに語られるものだから、余りのナチュラルっぷりに「まあマンガだったらこういう展開になっても仕方ないよね」と醒めてしまい、別にふたりの恋愛にそんな興味もなくただ適切な障害と適切な克服を「フーン」と眺める感じ。

もちろんあの脚触りシーンにはどばどばダダ漏れな何かがあったことを否定するわけではなく、突如としてあんな趣味満載のサムシングを描写するんだったらああいうヤバさを延々続けて欲しかったのだぜ!

そういう意味では細田守厨二病ダダ漏れ力は偉大なのかもしれんなー。