ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

M:i:III

M:i:III [DVD]

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はい傑作。いや、一度は見ているのだけれどもOP流したらあまりの素晴らしさに全部見てしまった。
まあとにかくOP観ろ、そしてそっから流れるように工場の銃撃戦を観ろ、という感じ。工場からの脱出の、「ヘリのチェイスでミサイル避け」「風車地帯の障害物」「死にそうな仲間」辺りのたたみかける演出は、ほんとこの監督すげえと思う。そこに逃げ惑う羊まで挿入するんだから、もう拍手するしかないよ。バチカンへの侵入や飛行機での拷問、橋上での襲撃……あー、たたみかけるアクションシーンの連続は、ザ・ハリウッドという感じ。ほんと、この監督は信頼できるなあ……
あえて言えば、後半の構成に難がありそうなんだけど、まあそこら変は、シリーズ史上屈指のマスク芸のビックリ衝撃と、敵のボスとの強い因縁の描き方で回避されているのだけれども、それにしてもラストは舞台他に工夫が少なくいいのかなあ。でも、やっぱ演出できちんと個のドラマを成立させているよなあ、と説得されたのだった。
しかしシリーズ続けてみると、侵入のシークエンスを切ったのは英断だよなあ。今までだったら絶対「ラビットフット」奪還のシークエンスを入れているもの。

ところでシリーズ通してみると、明らかに映画の映像密度が上がってるのがはっきりとわかる。特にアクションシーンで顕著なんだけど、1つのカットは短くなって、カメラ自体の動きがかなり増えてる。これって映像監督の違いもあるだろうけど、デジタル化・軽量化されたカメラやCGの恩恵がデカいんだろうなあ、技術の進歩が演出論を変えてるんだろうなあ、という印象があるのだけれども実際のところどうなのか知りたい。