ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

17歳のカルテ

「正常」と「異常」の間の描き方が大変に優れている。一見して「異常」そうな人物を大量に置いて、そのなかで「正常」な自分を対比的に描きながら、しかし何かのきっかけでいつの間にか「向こう側」に移動してしまっている描き方にとても説得力がある。ふと足を踏み外すだけで命は絶たれる。そしてそのきっかけは暴力ではなく言葉で十分なのだ。
連続ディゾルブのシーンが大変良い。後に逆方向のディゾルブが少ないのが大変心に響くよなーと思った。