- 作者: 軽井沢洋一,大田優一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/12/25
- メディア: 文庫
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
呼んだ後しばし呆然としていた。
怒りも忘れて頭を抱えるしかなかった。
表現が下手ならばまあ仕方ない。
送り手に悪意があるのなら、それなりの反応の仕方がある。
だが、驚くべきことに、この小説にはそもそも何もない。
何も、ない。
学生たちが夏休みに突然自衛隊の体験入隊する理由が「特別な体験になだし金が貰えるしみんな行くって言うから何となく」っていう時点で既に動機づけが破綻しかけてるのに、タイムスリップして命懸けの第二次世界大戦に乗り込んでいく動機が「金とノリ」。しかも舞台がユーゴでティトーとか出る。これもノリか。なんでわざわざそこにするのか。というか誰か止めろ止めてくれ頼むから。
「学園」というカギ括弧に括ってしまえば、何でもネタで済まされるなんて、便利だナァおい。
月並みだが、悪意がないのが一番タチが悪いわ。