- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/12/18
- メディア: DVD
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傑作。前半の息が詰まる密室劇的な導入はたまらず、特に3人の男たちが和解するまでの流れはただただ見入るばかりだ。後半スケールが広がり、それぞれの思惑を持った外部の人間が関与することになるが、そのせいで事件が悲劇を迎えることは、皮肉としか言いようがない。
だが、さらにすさまじいのはラストである。悲劇という物差しでは測りきることのできない展開が存在し、そしてそれらが我々の元へ届かないという結末は、この映画を単なる思考実験とは一線を画したものにまでしているように思えた。