- 作者: 月島雅也,赤りんご
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/09/15
- メディア: 文庫
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以下雑感。
・最近増えてきたループ／メタラノベ。
・今まで読んできた一連の作品の中でも、テーマにかなり真摯。先鋭的なことはやってないけど、ちゃんと根っこの部分を押さえている感じ。
・恐らく作品的に一番扱いが難しかったのがあのメインヒロインで、ミスリードも選択肢にあるところをあえてあそこまでわかりやすく表現したのは、最後の感情移入の方に重点を置きたかったのだろうなあ、と思う。
・全体的に、エンターテインメントのために設定を絞っているのがわかるし、それがちゃんと機能していて良い。
・上位レイヤーとのパロディネタの使用格差は明らかに意図的だね。
・ストーリー全体の仕掛けと、個別のギミックに連動性がないのが不満。「ふしぎなこと」が別個にふたつ起こるのでまとまりを欠く印象。異能と天界の能力にもう少しわかりやすい因果関係があっても良かったのでは？
