
ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
- メディア: 文庫
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ドゥームズデイ・ブック(下) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-5)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
- メディア: 文庫
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以下雑感
・これだけの分量で内容も振り返れば盛りだくさんではなくて、それでも最後までダレるどころか夢中になって読めるのはすげえ。
・SFとしては全く目新しいことはない。タイムパラドックスもおこらない。面倒な理屈は全てほっぽって、タイムトラベルのひとつのテーマを丁寧に描いただけ、といってしまえばその通りなのだが、いやあしかし感動してしまうのである。じーんとするのである。
・って、なんか大体訳者あとがき通りの感想だ。
・「感染源探し」「レコーダーはどう回収されるのか?」が前後半のいいアクセントになっている。
・中盤、死者が出てからのストーリーは本当にジェットコースター。それまでじりじりと押し寄せていた予感が一気に現実化する。それこそ潜伏期間とその後のように。
・キリスト教圏では「神」が真に迫ったテーマになるのだなあ、と思う。