ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

隣人は静かに笑う

 

史上稀に見る「え? だから何?」映画。

まああの尾行からの電話かけからの「偶然」妻が後ろに立ってる展開もクソ雑ですよ。あんなの隣人家族が超能力持ってるとしか思えない描き方じゃないですか。あそこで追いつくことに合理性を与える描写って全然ないもん。

でもね、ラストのクソ酷さは輪をかけてひどいというか……あの超綱渡りカーチェイスのリスクを冒させてまで、主人公を事件の犯人にさせる合理性って皆無なわけじゃないですか。かなり時間を掛けた計画のはずなのに、あんなアホな仕掛けに命運を託すとかちょっと考えられない。

それでも無理な設定をゴリ押しするなら、そこには無理な設定を通してまで描きたいなにかの意味があるからってのが自然だと思うんですけど、その結末が「ただ視聴者を裏切りたいだけ」とか、えーと、正気ですか? ジェフ・ブリッジスをああやって殺して一体何が残るのこの映画? ラストの思わせぶりなだけのショットから一体何を読み取れと? 不条理な結末? だったらもうちょっとリアリティに気を配ってくれよ。エンタメが確率を操作するのは視聴者の願望が影響するからで、もし不当に悲劇のためにリアリズムを無視するならば、それは剥き出しの視聴者への悪意に他ならないでしょう。そんな作品見たいとか思わんなー俺は。

ティム・ロビンスが相方だとジェフ・ブリッジスが小柄に見えたのは面白かった。