ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ルネサンス 歴史と芸術の物語

 

ルネサンス 歴史と芸術の物語 (光文社新書)

ルネサンス 歴史と芸術の物語 (光文社新書)

 

なんで読み始めたかというと先日の世界を変えた書物展がめっぽう面白かったから。キリスト教の暗黒時代にイスラムから古代の知識が逆輸入された辺りの展開を一度軽ーく振り返っておきたかったのだった。

まず前段階として貨幣経済の発展がある辺りが当然だけれども面白く、まあだからヴェネツィアフィレンツェあたりでルネサンスが始まるわけだけれども、関税がポイントってのはなるほどなーと思った。でもヨーロッパのつくりが城塞都市ってのも大きく関係してそうだけどどうなんじゃろ。日本史じゃ関税が重要ってあんまり聞いた記憶がない。

この本はかなり美術作品を中心にルネサンスを振り返っているけれども、絵を見るとこの時代に何が変化したのかがわかって大変説得力がある。キリストがどんどん人間らしい肉体を手に入れていって表現もどんどん写実的になっていくってのが、自然科学の地動説の流れに繋がっていったのはまあ大変納得感があるよなあ。あと先日の展示の冒頭で、建築に関しての本がたくさんあったのがあまりよく咀嚼できていなかったのだけれども、この本を読んでなるほど納得。ってかバベルの塔のイメージがコロッセオからひかれているなんて、まあ言われてみれば当然だけど全然意識したことがなかったなあ。

あとミケランジェロに関しては1回ちゃんと本を当たってみようと思った。なんかチラチラエピソードを聞くだけで頭おかしい人なのが聞こえてきて大変興味がある。