ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フェイク シティ ある男のルール

 

フェイク シティ ある男のルール [Blu-ray]

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LAのハードボイルドな刑事物。あー、なるほどエルロイか。『LAコンフィデンシャル』『ブラック・ダリア』とかを思い浮かべて納得という感じはする。相打ちのミスが意外な展開を招くとか、追いかけていたふたりが実は死んでるとか、いかにもな展開が揃っていて大変安心して見ていられる。結末というか黒幕の安直さはちょっと笑ってしまうけど、まあアレも演出次第ではなんとかなったのだろうか。フォレスト・ウィテカーをあの役で出すのはちょっと怪しすぎる……ってかラストの独白シーンの長ったらしさは一体何なんだろうか。警官のダークサイドがあの壁の中に封印されている、みたいな禍々しさを壁の破壊で噴出させなきゃならんと思うのだけれども、うーん、まだるっこしい。いーからさっさと殺したら? と思ってしまう。

いやまあそういうところが映画として結構辛くて、LAのハードボイルドな刑事物なんだからもうちょっとLAな妖しさとかバンバン出してもらわないと雰囲気が出ないよなーと思う。キアヌ・リーヴスは最初はいかにもワルって感じだったけど、ウォッカもさくっと飲まなくなっちゃうし……うーん、この全体的な緊張感のなさはいったいどこに由来するのだろうか。