ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プロレススーパースター列伝

 

前に「こんなところで終わるのかよ!!」と叫んだ記憶があるのだけれども、ようやく全巻セットで読むことができた。

何はさておきタイガーマスクが面白い。プロレス自体が登場人物の組み合わせでいかにして物語を生み出すかみたいな側面があるかと思うんだけど、マンガの後追いのキャラクターがその出自をマンガによって追いかけられるというのは今読んでも最高にエキサイティングな内容だ。リアルタイムでタイガーマスクの情報がどう明かされていたのかが、ちょこちょこ挟まれるのがいい。そして笑顔antonの一言が(談)でマンガのうさんくささに謎の粉をかけているのがさらに良い。最高。「この技ができるのは私とタイガーマスクと○○」の記述が出るたびに微笑みを禁じ得ません。

後半に行って出てくるのも一応名前を知っているレベルのレスラーではあるけれども、やっぱり前半に比べるとパワーダウンしている感じはするよなあ。ちょこちょこ引き抜き合戦の舞台裏とかが正当化されているのがなんともなあという感じ。

の中で、アブドーラ・ザ・ブッチャーのキャラは相変わらず強烈でちょっと笑ってしまう。ヒールだけれどもちゃんとマンガの中でおいしい役割持っていくもんなー。この書影の第1巻を飾るにふさわしい説得力があると思います。