ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ゴッド・オブ・ウォー

 

【PS4】ゴッド・オブ・ウォー 【CEROレーティング「Z」】

【PS4】ゴッド・オブ・ウォー 【CEROレーティング「Z」】

 

いやあ、こんな文句なしに「面白いなあ」って言えるゲームって創れるもんなんだなあ。コレだけリッチでコレだけエキサイティングでこれだけ神経が行き届いている。もうなんか豪華客船に乗ったかのようなプレイ感でありましたよ。

自分はアクションゲームとかそんな好きでも得意じゃなく、FPSとか画面酔いもあってプレイが辛いので、あれやこれやの有名大作をスルーしがち。そんな中でなぜかGoWシリーズはPSP版含めてそこそこプレイしていて、それがなぜかというと視界がある程度固定されていて敷居が低かったからってのはあるんだよね。

でまあ、新作が出たのでPS4でプレイしてみたらTPSになっていて最初はウエーってなった。このゲームでワリと必須な斧投げアクションがもう全然ダメ。Rボタンで攻撃みたいな作法も全然手に馴染まなくて、あーもしかしてこれはリタイアするのでは? と正直思ってた。

でもねー、吐き気と闘いながらプレイしてると、おーやっぱこれGOWだわーって随所で感心させられるのね。コレまでの作品で一番好きだったのはステージので座員の巧みさで、ステージのつくりからよくもまあこんな財宝の隠し方をするものだって毎回感心させられたんだけど、今回きちんとそのプレイ感が3Dに再現されてて最高に驚いた。デザイン・色による視線誘導という細やかな気配りみたいなものでこんなにプレイ感がサクサクになるのかーと本当に感心するしかない。再度低くローキーな背景の中に輝く青や赤の光の目映さよ! いやあ最近のゲームってみんなこんなに良くできてるんですか?

あとはなあ、なんと言ってもストーリーだよなあ。これまでのシリーズの話ってオレ全然乗れなくて、クレイトスさんの家族の問題とかワリとどうでも良かったんですよ。あーはいはい神話の親子関係的なアレね、みたいな。だから目の前でボコボコ的を殴るところを「はい君プレイして!」って演出されたところで、なんかずいぶん暴力的なことさせられるゲームだなーとしか思わなかった。

でもねえ、今作は子供がめちゃくちゃ良く機能してるよねえ。戦闘のお助けキャラとしての役割を積み重ねれば愛着は湧くし、移動中の会話でとても間が持つし、あと会話の余波でクレイトスさんのキャラも大変共感できるものになっている。まあ引き延ばしもなんやかんやあるけれど、母の遺灰を撒きに行くというスーパーシンプルな筋書きに、もうひとつの親子関係を並列で走らせて語るという正統派のストーリーが、ゲームシステムとがっちり噛み合って大変うまく機能してるよなあ。いやホント、このシリーズでこんなに先のストーリーが気になるとは思わなくてビックリしました。