ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ダウト あるカトリック学校で

 

『サンシャイン・クリーニング』の直後に見たから「またこの人かよ!」となった。とはいえ映画は二大怪獣・じゃなくて二大名優メリル・ストリープvsフィリップ・シーモア・ホフマンの大激突を描いており、もうふたりの会話を見ているだけで大変満足してしまうのだった。メリル・ストリープのいかにもな役作りからの人間味見せ、というのはある意味大変わかりやすい線で、それをバッチリ消化するのはさすがだなーと思わなくもないけれども、一方のフィリップ・シーモア・ホフマンもまあ相変わらず曲者で何がホントか何がウソかさっぱりわからんのはさすが。ってかあの怪物メリル・ストリープに真っ正面からぶつかってちゃんと勝負になってんのがいやーまじすげーなーと感心するより他ない。ってかほんと、この人たちが出る映画はいかにも演技大事! って作品ばっかりで見る方も気が抜けねぇ。

ラストの「疑い」の多重性が良くて、まあ普通は自分の確信に疑いを持ったと見るのが妥当だろうけど、一方ほら、『スポットライト 世紀のスクープ』とかでもあったように、アレって現在から振り返って見ると自分の属するカトリック組織への疑いでもあったりしそうだよね。ってか、ケネディの時代に黒人の少年と教会の少年愛をテーマに、って大変微妙な問題を絶妙な力加減で大変わかりやすいエンタメに仕上げてんのはすげーなーと感心します。