ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラウンダーズ

 

ラウンダーズ (字幕版)

ラウンダーズ (字幕版)

 

うーんエドワード・ノートンってこういう曲者役の印象が強えなあ。そしてマット・デイモンはいかにもマット・デイモンって感じ。

イカサマと競技としてのポーカーの間をフラフラする話だけど、ギャンブルそのものが否定されてないのは大変面白いなあ。才能がある人間が真っ当にギャンブルで稼ぐのはアリ、というのは普通なかなか成立しづらい価値観だと思うし、まあだからこそヒロインとも別れなくてはならなかったのだろうけど。ポーカーっていう競技の歴史と特性が、他のギャンブルとはちょっと性質の違うものとして捉えることを可能としているんだろうなあ。でも行き当たりばったりに金借りて夢を追って友人にカモられて、ってこれポーカーでトップとったら映画の後半で転落人生やるパターンですよね、とかも思ってしまう。

それにしてもエドワード・ノートンが報われない話である。ってかあんなに嘘をついて借金しまくって挙げ句逃げるような男が、なんでひたすら主人公の名前を出さなかったのかが全然わからん。さすがにクズ野郎として描きすぎてて救いがなさ過ぎではなかろうか。一方ジョン・マルコヴィッチは流石というか、あんな短い時間とキャラ付けでもちゃんと弱みも描きつつ説得力もたせつつそしてラストにはキャラを立てる、というのができているのは大変おいしい。クライマックスのやりきった感が強すぎて、エドワード・ノートンの印象がだいぶ薄れてるのが作品としては救いなのかしらん。