ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アメリカン・レポーター

 

アメリカン・レポーター (字幕版)
 

確かにこういう確度でのアフガニスタンの切り取り方があるのはわかるんだけど、うーむー、こういう中東のアメリカのあれやこれやはすでに様々傑作が世の中に出ていて、それと比べちゃうとどうもなあ……女性レポーターが戦地に行って自己実現! 独身だけども女としても一皮剥けてセックスだってしちゃいます! というゲスい見方をしてしまうのはよくないなーと思いながらも思ってしまう。まあ男だってボンクラが新しい環境に翻弄されて一皮剥けて女をモノにするって流れはふつーか。まあそういうストーリー自体がそもそもゲスいよね。

とはいえなんか全体的に乗り切れないデキではあって、やっぱ音楽の使い方が全然ピンとこなくてなー。ちょこちょこ有名曲を使うのはいいけど全然合ってなくないですか? TAKE ME ONって音楽が強すぎてあそこで使うのが良いのかどうなのか。そういえばデップー2での使い方は最高に素敵でございましたね。なんだろなー、いきなり戦闘で狂気のマックスを見せちゃったのがマズかったのかなあ。テレビの処刑でエスカレートしたって流れが全然よくわからなかったもんなあ。

しかしなんか所々のディテールはよろしくて、それまで散々女性の立場に対する差違を描いていたからこそバッチリ決まる空港前の別れのシーンとか最高にジーンとくるし、ラストの3秒前で切れる終わり方とかもやけに印象に残るのだった。