ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

42~世界を変えた男~

 

42~世界を変えた男~ [Blu-ray]

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この! たかが一国のスポーツ競技にしか過ぎない野球に、黒人選手が参加したという、ただそれだけのことに、「世界を変えた男」という副題をつけてしまう邦題の感じ! おい! それでいいのか!? 原題に別についてないじゃん!

とつっこみつつも、やっぱ民主主義の旗手を自負してるアメリカの神話たるベースボールの伝説的な一幕なんだから、まあそれはそれでアリなのかもなーとか思っている自分がいる。確かにいる。公民権運動に繋がる人種差別の撤廃はアメリカという国の自負であって、だからこそ映画でその再現が行われるわけであり、となるとその変化に先鞭をつけたジャッキー・ロビンソンの話もそりゃあ神話的に描かれるよねーと思う。

この映画のストーリーにとって最大のポイントはやはりオーナーがなぜそこまで信念を持って人種差別撤廃運動に身を投じたかで、ぶっちゃけ散々もったいぶってその理由付けに持ち出される過去エピソードとかは全然説得力がない。それならまだ序盤に説明していたマーケティング戦略の方が説得力ある。まあなんだかんだで結局彼の行動を正当化しているのはキリスト教という感じもして、うーんここで政治的に正しい行動規範として信仰が持ち出されるのはいかにもアメリカだなあという気がする。いやー、ホントに神話ですねこの話は。