ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウォー・ドッグス

 

ウォー・ドッグス [Blu-ray]

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あー、『ハングオーバー!!!』の監督か。なるほどなるほど。事実を下敷きにして軍事産業を舞台に小粋な実録映画、というトーンはすげえよくわかる。事実は小説よりも奇で世界の仕組みはいかにも穴だらけでそこを突いて欲望に駆られる男たちの人生を描く。でまあそこそこ良く描けてるのかなーどうなのかなー。『ハングオーバー!!!』でも一見良さそうででも実はピンとこない感じがあったんだけどこの映画もそう。いったいなんなんだろうかこの微妙なピンとこなさは。主役たちの関係性とかも良い落としどころになりそうな感じだし、いかにもな『スカーフェイス』の要素も悪くなさそうだしなあ。でもねえ、『ペイン&ゲイン』のすさまじさを見た後だとやっぱり全然食い足りないように感じちゃうんだよなあ。いやあそこまで全力で疾走するのはそれはそれでどーなのよとは思うけれども、この映画笑えるようで全然笑えなかったしなあ。小粋な編集が色んなところに意識を振り回して常識のタガを外して欲しいとかそういうレベルの要求なのかもしれない。映画が上手いなーって作品は誇張された表現で人間のどうしょうもない生理的反応を操作して作品体験に繋げるってことをやってるような気がする。いやまあ文字に起こすとナンダカナーって感じなんだけれども……うーん、自分でも書いてて良くわからんな。