ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

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  • 作者: ローレンス・レッシグ,Lawrence Lessig,山形浩生
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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うーんめちゃくちゃおもしろい。今の自分の興味にバッチリ合っていて、あとついでに今の漫画村がどーこーとか通信の最適化がなんだとかいう時事ネタ的にもベストなタイミングで、ホント大変楽しく読ませていただきました。なんか頭を使うので読破にはだいぶ時間がかかってしまったけど、いちいち議論の内容がちょー楽しい。

序盤の掴みが「セカンドライフ」なのはちょっと笑うけど。でもこういう時事ネタを臆することなく使っていく姿勢はver1.0を経たからこそなのだろうし、そもそもドッグイヤーなインターネット世界で10年以上も前の本の議論が古びてない、どころかむしろ時事ネタの中心を射貫いてるってのはマジ慧眼って感じだよなー。

なんといっても痛感するのはこの本の憲法への信頼で、生活の規範がナチュラルに合衆国憲法に求められているのがホントに強いなーと思う。日本で著作権がどーこーいうときにこんなに日本国憲法に立ち戻って考えたりしないじゃん? 時代が変化することによって炙り出された日本国憲法の条文に隠された曖昧さ、とか言ったらもう自衛隊がどーのこーののイメージで、そんなんちょーめんどくせーしかってにやってくれーって感じだし関わり合いになりたくないじゃん? オレたちの問題じゃないよってそっぽ向きたがるじゃん? そういうイメージがもう染みついちゃってるじゃん?

後半に出てくるけれど、作者が議論の力を信じているのがビシバシと伝わってきて、もうその意気込みだけで痺れてしまいますね。やっぱ我々には理性的に議論して問題解決する体験が少なすぎるよなあ……