ロンゲスト・ヤード

ロンゲスト・ヤード [DVD]

し、シブい……シブすぎるぜ……バート・レイノルズのアメフト一本で映画作ってしまおうという最高にシブい映画。優勝が目的ではなくて囚人に目標を与えようというある種ロッキー的な動機付けもステキですね。映画全体が看守チームとの戦いに収斂していくようにつくられていてグッドだし、試合前の緊張感高める画面を割った編集もあー上手い上手いって感じ。試合の描写もなかなか手に汗握る作りになっていて、良い映画だなあと思う。あれだけキャラが立ってた囚人チームの各特技が思いのほか生きなかったのはざんねんだけどね。

あー、あとアレだ、アメフトというスポーツに対する理解のなさが映画への感情移入を阻害しているのはまあしょうがないのだろうなあ。囚人チームが暴力をガンガン振るってもスポーツ的には全く問題なし！　というのはさすがにどーなの？　と思ってしまう。挙げ句首を折って「よっしゃー！」とかガッツポーズしちゃうわけでしょ？　いやまあそういうスポーツだからこそ先のチーム合流躊躇があるわけだろうけど、それにしたってその振る舞いを味方の心強い振る舞いとして捉えるにはちょっと無理があるというか……うーむー。