ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

荒野の用心棒

荒野の用心棒 完全版 製作50周年Blu-rayコレクターズ・エディション

荒野の用心棒 完全版 製作50周年Blu-rayコレクターズ・エディション

 

 立て続けにマカロニウェスタン行くよ! 別にブームとかじゃなくてレンタルしてるDVDの棚がウェスタンにさしかかったらとりあえず片っ端から借りてくことになってしまった感じ。

ドル箱三部作は『夕陽のガンマン』も『続 夕陽のガンマン』も好きだけど、なんか知らないけど『荒野の用心棒』の記憶が全然ない。絶対見たはずなのになー、って見直したらやっぱり全然記憶にない展開でビビる。いやそれ以前に『用心棒』を見てないのがどーかって話なんだけど。『ラストマン・スタンディング』も見たけど覚えてないので俺が覚えづらい類の話なのかしら。

セルジオ・レオーネは大好きなんだけど、この映画はカットが短くてちょっとビックリする。まあ冒頭の無言で子供を映し続けるシーンとか、まあ普通の胆力じゃできないたっぷり加減だとは思うんだけど、晩年のレオーネだったらあの倍くらいは余裕でやっているよねえ。ま、ライバルとの目力切り返しとかラストでここぞとばかりに広角俯瞰で脚がドン! とかはもう条件反射で嬉ションしちゃいますけどね。そして、あー、イーストウッドはここで地を這ってたんだなあ『許されざる者』は当然下敷きなんだなあ。

ところで改めて編集の妙を所々に感じて、うおーそこ切るかーってシーンの連続なんだけど、でも切ったところでなにを映すかというとおっさんの顔というのが大変良いですね。悪の二大組織の対立の中でさあどうする? って話なのに、変に敵を立てるよりもなんだかわからないけど世話焼きな宿のおっさんの顔を映す方に注力しちゃうんだもんなあ。そして突然最重要人物となる棺桶作りのおっさん。その顔の濃さ。

うーん、たまらんのだけどやっぱこの監督の映画おかしいよなあ……