そ、そんな投げっぱなしで終わるんかーい! いやまあ原作が原作ってのもあるだろうし、エイハブ船長に巻き込まれて船が狂気に染まっていく様はなんかミョーな説得力があったし、かなり心配していた白鯨アクションシーンのデキが想像以上に良くて、盛り上がりでは結構満足しちゃったんだけど、しちゃったけど、でもさー! やっぱストーリーがテキトーすぎるだろ! 登場シーンから「アレこいつマジで大丈夫?」って大変心配させてくれる主人公は全く見せ場もないし、「こいつは絶対何かやってくれるはず!」と期待させるクィークェグもいつの間にかフェードアウト気味なラストでしょ? 自分の死を占いで悟って……みたいなすげー引っ張りをしたからにはちょっと食い足りないよなあアレ。っていうかクィークェグ何者? どこ出身? 「2mの棺桶を用意してくれ」ってどこのプロレスラーだよ。
ところでテクニカラーの色味が薄すぎません? これってわざとやってるのかしら。それともフィルムの劣化? 最初はあまりに色が薄くてモノクロかと思ったくらいだけど、中盤あたりで大分目が慣れて結構渋めの配色も良いものだなあと感じるようになるのだった。