ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バーフバリ2 王の凱旋

 

バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)
 

ふざけんな! オレはもう二度と「あらすじあるから2からでいいよ」なんて言葉に騙されねえぞ! 1見てからじゃねぇと肝心の所が楽しめねぇ映画じゃねえか! どうしてくれるんだ!

という感情になったのはもちろん映画がすげえしっかりしているからで、なんつーか最近のスター・ウォーズよりもよっぽど神話してますね。シヴァ神=母が「過たない」という前提で国の政治を司っている所から始まって、当初は母と同一化した神としての存在だったバーフバリが、人間の妻を娶ることで人間としての苦悩に向き合わなければならない話で、まあドストレートに神から王への政の移行を描いてるよね。特にシヴァ神が過ちを犯すあたりの展開はちょースリリングで、神が妬みを持つ人間によって過ちを犯して身を滅ぼすなんてあなた、どんだけ真面目なんですか。いやまあもちろん見た目のテンションとかテーマソングの勢いとかに「うおおおおおおお」ってなるのもわかるんだけど、そこら辺の神話的な背骨がちょーしっかりしてるからこそ乗れるという視点はしっかりもっておきたいですね。王権神授説。

しかしそうやって見るとですね、時間が戻って息子の代の話がサッパリよくわからんわけですよ。神から人に下ってなお高潔な振る舞いを続けた父とは違って、息子は血なまぐさい復讐の化身なワケじゃないですか。母という存在をテコにすればなんとなーくどんな立ち位置かは推測できるけど、でも所詮推測は推測で、登場からいきなりガネーシャひっぱって暴れ象に祝福されるようなわっかりやすーいエピソードがないわけですよ。なんか属性的には植物由来っぽいけれども、その理由も全然わからないわけですよ。鎖の暗喩とかもなんかありそうだけれども大丈夫なのかなー普通にストレートな解釈で良いのかなーカースト制の国だしなんかありそうだなーとか余計なことも考えてしまうわけですよ。作品の大部分で、神として人としてあるべき振る舞いを続けた父とは全く違うキャラクターが突然ぽーんと出てきて大暴れされても、オレは全然気分が乗らないわけですよ。

いやー、もっと余計な考えなしに楽しめたはずなのに、ホント残念。これって1を見てたら感想違いますよねたぶん。