ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

 

鏡 Blu-ray

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 わからんわからんわからーん! とまあ理解不能な歴史的お勉強映画が3本続いたわけだけれども、いやー、この映画は全く飽きることなく釘付けになってしまったのだった。タルコフスキーは『惑星ソラリス』『サクリファイス』を観たことがあって、そのどっちもよくわからんなーこれがなんでそんな有名なんだろう? とか思っていたけど、今見ると違ってるんじゃないかしら。

ストーリーは正直いってサッパリで、画面上でなにが展開されているのかが理解できず、またソ連の社会のバックグラウンドにも全く疎いので「???」と振り回されっぱなしなのだけれど、けれど、いやー全然飽きない。悔しいけど面白い。なんでだこれ。なんでこんなに見入ってしまうんだ。

いやまあひとつは確実に最近写真を弄っているからで、画に収めるのがどれだけ大変かを多少は分かるようになってきたから、ひとつひとつの映像に感嘆してしまう、と言うのはある。あるんだけど、それだけじゃないよねーやっぱり。草原を吹き渡る風であるとか、机から物が落下してからの長回しで火事だとか、空間感覚を喪失させる繋ぎだとか、少年の頭に乗る鳥だとか、木々の梢にふたりの影が消えていくドリーだとか、もうなんだろう、この映像のマジック。ただ画を眺めているだけでこんなに面白いなんて……

あ、あと主役のおねえさんが大変魅力的です。それだけはゆずれません。