ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

華麗なるギャツビー

 

華麗なるギャツビー (字幕版)

華麗なるギャツビー (字幕版)

 

あの寂寥感溢れるオープニングの素晴らしさ! でぐいぐいぐいっと引きつけられたんだけど、うーん、その後の展開はかなりたるい。もともとそんなにドラマチックな話ではなくて、外的な事件だけを取り上げると事故シーンまでの急激な盛り上がりで勝負! になってしまうわけで、それじゃあそのギャッツビーに対する興味とか共感とかが大事になるのだろうけど、そこら辺あまり上手く行っているようには思えない。というかロバート・レッドフォードへの印象づけ、全般的に失敗していないだろーか。なんか突然親密になっていてえーそれでいいのか? と思ったんだけど。

ふーむ、こうやって見るとバズ・ラーマンのリメイクってすげー工夫してたんだなー。所々完璧なオマージュシーンが散見されて思わず笑ってしまったよ。ディカプリオの花&雨の過剰演出にはマジで爆笑だよね。正直言ってあのビビッドで誇張された演出は好きじゃないんだけど、それはそれとして、この長尺でこのストイックなストーリーを興味持たせ続けるには、あのくらい濃くやらなければならないのもしれない……でもそれで本当に原作の良さは出るのか……? ってか、そもそも映画化が難しい題材ってことなのではなかろーかと思いました。