ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プレイタイム

 

ジャック・タチ「プレイタイム」【Blu-ray】

ジャック・タチ「プレイタイム」【Blu-ray】

 

すげーすげーすげーなこの映画。好きとか嫌いとか良いとか悪いとかそういうのを遥かに超越してすげー。例えて言うならば、いやまあもちろん全然違うんだけどFF15みたいな感じ。いやホントに全然違うんだけど、でもなんでこんな作品が完成して世の中に出てしまったのか。意味がわからん。信じられん。

台詞にもストーリーにもほとんど意味がなくて、あるのは細かなパントマイムによる面白味がほとんどで、でもやっぱり映画として映像が作り込まれている意味がある。なんじゃこりゃ。いやコレがストーリーを語るための工夫だったら全然普通の映画のアプローチなんだ。でもこの作品、ストーリーを放り投げてただ純粋に動き、というか何だろう、映像、そのもの? の、面白さを目指して創られている感じがしてヤバイ。途中から延々続くオープンドタバタシークエンスの過剰さも大概だけど、ラストのメリーゴーラウンドのシーンなんかもうその狂気が極まっていて、ガラス戸の反射でアップダウンを表現されたときにはもーぶったまげて声が出ちゃいますよね。

しかもこの映画のために巨大セットを創った? 監督のジャック・タチが破産? ねー何なのこの映画? おかしいよ、狂気の沙汰だよ。正直あまり好きではないし面白いともいいかねるけど、でもなー、こんなもん見せられたら圧倒されて参りましたするしかないよなー。すげー。