ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

 

穴 LE TROU Blu-ray

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前に見たことあるんだけどかなり眠かった記憶があってどんな内容だったかそこそこ忘れておりなんでこの傑作を忘れられるのか自分のことながら呆気にとられる。いやーないわーこの映画見たこと忘れるとか信じられんわー。

まあ終始素晴らしい映画なんだけどなんといっても長回しですね。あーだこーだ状況説明が終わってさあこの映画の秘密を見せるぞって所で行われる真昼の穴掘り。周囲の工事の騒音に混じって硬いコンクリートの床をひたすらカーンカーンカーン! って掘るあのカットの素晴らしさったらない。バレるんじゃないかっていうドキドキと鉄を地面に打ちつける肉体の動作に、少しずつ少しずつ様相が変わっていくコンクリートの床が合わさって、メチャクチャ長くて画面の変化もない長回しであるはずなのに、食い入るように画面を見ちゃうんだもん。あのシーンが終わったときにはもう感情移入完了! って感じよね。いやーホント素晴らしい。

他にも色々素晴らしい画はあるんだけど、マンホールの蓋を開けて覗いた朝の街並みは印象に残るなあ。当たり前の街の風景が、塀の外だって見方を変えただけで、あんなにも美しく思えるなんて参りますね。

でまあ衝撃のラストを迎えるわけですが、自分完璧にあの展開を忘れてたもんで「あーはいはい夢オチねさっさと次の展開にいってくれよ。あれ? 夢じゃないの? え? マジで? 嘘でしょ?」と大混乱に陥ってしまいました。それだけ脱出させてあげたい物語になってたってことだよなー。