ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エネミー・オブ・アメリカ

 

エネミー・オブ・アメリカ [Blu-ray]

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とにかくラストが良いですね。そこまで翻弄されっぱなしだった主人公が、絶体絶命の危機を機転を利かせて乗り越えるという展開を、遙か遠くに忘れていた冒頭の意味ありげな伏線を使って解決しちゃうという。ジーン・ハックマンが外に出てFBIが気づく下りとか、ウィル・スミスが怯えて生き残っちゃうとか、細かな所なツッコミどころはまあどーでもいいやと思えてしまうくらい。まあとにかくラストで「おーっ」となった映画。

にしても『エネミー・オブ・アメリカ』ってタイトルと大仰なエンタメ内容を見るとリアリティのズレに愕然とするよね。テロが起こった後の世界で見返すとちょっとアメリカ政府の危険性をドラマティックに描きすぎというか、善悪がハッキリしすぎて嘘くさいというか。

まあ、1998年にNSAメインに安全保障と個人のプライバシーの侵害というテーマをやっている時点で「先見の明があるなあ」と素直に感心しておくべきトコか。ちょっとやり過ぎじゃない? という善悪の切り分けを、ウィル・スミスのエンタメアクション力でドーン! オマケにジーン・ハックマンの説得力でバーン! とごまかす映画ではあるし、それが成功しているように思えるしなあ。