ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジュリー&ジュリア

 

ジュリー&ジュリア [Blu-ray]

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写真撮れよ写真! インスタ映え狙え! とかつい言いたくなってしまうけどブログの創成期でWe blog! って感じでVAIOもでけー文字でびっくりで、写真の進歩ってすごいんだなーiPhoneすげーわ。

ということでインターネットを手に入れたことで自分を磨くアラサーウーマンのお話、とかくとずいぶんアレっぽく聞こえるな。でも実際そこら辺は狙ってるだろうしそういう自己実現の話ではある。ふたつの時代でふたつの物語が並行して走るわけだけど、過去のジュリアが一生懸命玉ねぎの練習して上達して周囲の女性への偏見を跳ね返して、という女性の権利を獲得していく話とも読めるのに対し、現代のジュリーがとりあえず料理はできてて別に上達とか社会の偏見とかは関係なく夫婦関係と自己実現でストーリーが完結している辺りもまあそれっぽくて趣深い。ふつーにメリル・ストリープがすごすぎるって話なのかもしれんけど。

事実をバックグラウンドにしているのはわかるけど、それにしたって締まらないラストだよなあとは思う。なんとか「心の中のジュリア」とか決着はつけた感じになってるラスト、ホントに決着ついてるかなあアレ? スミソニアン博物館にバターを備えて自己完結! とかやられてもあんまりオチがついてるようには思えない。編集者のなんともやり所のない下りも含めて、映画化の差違にもうちょっと脚色しちゃっても良かったんじゃないかなあこのトーンなら。

あとどうでも良いがスミソニアン博物館ってキッチンとかも展示してあんのか。一番の衝撃。