ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

地獄の黙示録

 

地獄の黙示録 特別完全版 [Blu-ray]

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もうねこれはねどう考えても『キングコング: 髑髏島の巨神』が悪い。いやこんな有名作を今まで観てなかった俺の責任? いやーでもこれなぜかどこでも映像配信してないじゃないですか。このレベルでの過去の名作へのアクセスがネットで完結しないってそれマジでおかしくないですか? 『トロピック・サンダー』とかこの映画観てからじゃないと楽しさ半減なんじゃないですかマジで? ってかこのレベルだとマジでオマージュ作品が先にイメージ形作っちゃうことありえるよなー。

でまあ、この作品もあちらこちらでオマージュされまくってるわけで、あーはいはい知ってるこういうヤツね、ってシーンがボンボン出てくる。ボンボン出てくるのは良いんだけど、やっぱラストのあのシーンをまんまやっちゃうキングコングの罪はでけーと思うんだよなあ。これって最初の大スペクタクルから始まって、戦争の狂気、って言葉では全く括りようのない異界をボートで旅するという、大変情緒あるロード(リバー?)ムービーなワケじゃないですか。だからラストでもう一人の自分的な存在に出会うあの村のシーンの玄妙さって、絶対に必要なわけですよ。たぶんキングコング見てなかったら「こ、こんな所まで来てしまったのか……」と衝撃を受けるシーンだったはずなのになあ……俺「キングコングかよ!!」としか思わなかったよ。ああ、なんて不幸な映画との出会いなんだ。

とはいえ傑作であることは間違いなく、「ワルキューレの騎行」が流れる例のシーンはやっぱキレキレ。だけどあそこってあのサーフィン大好き指揮官が素晴らしすぎるよね。あの指揮官がド頭からベトナムの狂気っぷりをドカンとぶちかますわけで、いやー、圧倒される映画体験だよなあ。