ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ベイビー・ドライバー

www.babydriver.jp

うーん、エドガー・ライトだなあ。すばらしいなあ。アントマンもこのノリで見たかったなあ。

名人芸って感じの映画。音楽ガンガン流して銃撃戦とかで銃声に音楽合わせたりちょっと面白い表現もやっているけれども、スコットピルグリムとかに比べれば全然普通だよね。いやそれよりも音楽に合わせた長回しとかカーアクションたっぷり見せたりとか、今更映画っぽい映画をちゃんとやってて笑う。話の展開も、キャラ性の強さにあるしつこさはありつつも、意外な展開もお行儀良く入れた安心して見られる内容。何よりこの監督の奇をてらわないラブストーリーを見れてああ幸せな映画だったなあって思いますわ。あまりにストレートでこっちがちょっと恥ずかしくなってしまうような。いやー、ほんと素晴らしいなあ。

いやー、なんかちゃんとしすぎててなんも言うことないなあ。脱出が1度失敗するあとの緊張感からあっさり死ぬ展開の意外性とか、そこから急激に立っていく敵キャラとか、主人公がそれでもテープを取りに帰らなければならない理由とか、自分の育ての親との対峙とラストの立て方とか。車落下後に敵が復活する展開とかホントベタベタで笑っちゃったもん。それを大真面目にやるエドガー・ライト。いやあ、素晴らしいなあ。

なんだろう、劇的に他人に薦めるポイントがあるかといわれると微妙なんだけど、でも10年後も思い返して「良い映画だったなあ」という感覚がはっきり残ってるような、そんな映画でした。