ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワンダーウーマン

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『スーパーマンvsバットマン』を見たらわかると思うんだけどとにかくワンダーウーマンが謎で、謎なんだけど強くてしかも謎の説得力があって、いやコイツそもそもなんなん? マジで何? と思っていたのだけれども意外と自然と受け入れられる内容でビックリした。正直出来事が順繰りに展開していくタルめの展開でもうちょっとスピーディーにできないのかなあとは思わなくもないけれど、単体のエピソードはなんだかんだちゃんと魅せるつくりになっているので、この異物を馴染ませるためにはやっぱ必要なのかなあ。あのドギツイ衣装をイギリスのファッションと絡めてわかりやすい物語的対比に落とし込んだ辺りとか、なかなか細かな手管も機能してますね。

しかしラストのイヤボーンの辺りがちょっと納得いかないところもあって、あの転向を全て「愛」という大雑把なワードで括るのにはもう半ステップくらい手続きが必要な気がする。プロット上は結構強引な敵役の設定で「人間の愚かさを受け入れられるかどうか」になってると思うんだけど、それって主人公の自爆特攻と関連性が薄くない? わざとらしすぎるキーンカットバック「聞こえてたんかい!!」が悪印象だったのかもしれないけど。あそこで時計という人間の愚かさの象徴であるアイテムを受け取るんだから、やっぱりあの時計を受け取った瞬間に、ワンダーウーマンは人間の愚かさを赦し受け入れるような行動を取れないとマズい気がするんだよなあ。毒ガス攻撃を絡めて主人公に明らかに愚かな行動をとらせるとか、色々やりようはあると思うんだけどなあ。