ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ニュースの天才

 

ニュースの天才 [DVD]

ニュースの天才 [DVD]

 

例のクロスカッティングが作品としての見せ場なのはまあよくわかるんだけど、あそこまでやられるとちょっと恥ずかしい。いやまあ間違ってないしこういうオチにするだけにはあのくらいカッ飛ばさないといかんのは理屈として大変よくわかるんだけど、にしてもあそこまで構造を剥き出しにされると、ヒいてしまうなあ。そう長い話でもないけれども、全ての出来事があの瞬間のミスリードのために配置されていると言ってもいい内容で、しかもその展開があったからといって面白さがグンと増しているかというとそうでもないもんなあ。

いやこの映画では明確に誰が悪人で正しいジャーナリズムとは何かがはっきり示されているけど、そこを切り分けることでエンタメとして成立させても、後味の悪さというか「いやそれって彼をパージして終わりって話なの?」とは思うよね。特に今日本でネットを見ていると、報道の職業倫理というのは一際試されている時代なワケで。いや、時代を鑑みるならむしろそこら辺に一石を投じた時点で結構先進的なのかもしれないけどね。

あとマスコミの相互監視のやり取りは大変面白かった。そうだよなあ、あそこできちんと取材のソースを提示するからこそ、ジャーナリズムが成り立つんだよなあ。自浄作用。