ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

正しく生きよう

 

正しく生きよう(字幕版)

正しく生きよう(字幕版)

 

ステキに面白コメディ。決着の付け方とかラストとかもう少し気の利いたことはできたかもしれないけれど、まあ偽物の強盗を演じきるって装置が強力で、見立ての死人とかが画面に映っているだけで楽しい。ただ単なる虚構の話かというとそうでもなく、実弾が入っていたり突然水を被ったり、実のところ結構ギリギリな精神状態であるのも仄めかされ、そこら辺の虚実入り交じって辛うじて虚に止まる主人公の立ち位置が、かなり映画を上手くもり立てているよなあ。なんで主人公がそんなギリギリの精神状態にあったかは、正直あんまり良くわかんないんだけど、その良く話からなさ自体が映画に上手いこと緊張感を与えている感じ。その張りつめ空気から突然殴る真似をしたり腕立てを始めたり、そういう「虚構ですよ安心してね」というシーンが入るたびに、凄まじい安堵が襲うのだった。冒頭の主人公のキャラ付けや署長の立て方や適切な知事の差し込み方など、短い中で適切に人物も演出されており、手慣れているなーと言う感じ。

しかしなーヒロインと主人公の機微を拾い損ねてるからクライマックスの自殺シーンをうまいこと解釈し損ねてるのかなー。主人公の実弾入れてしまった辺りも含めて、やっぱ虚構の強盗で一線越えかけてる主人公の話なんだよなあ。母親の話もそれを暗示してるもんなあ。それが不正の証拠を見つけて生き返る話ってことではあるのか。するとあの決着の付け方はなるほどある意味理にかなってるのか? ふむん。