ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

(不)誠実さ:嘘をつくとき

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いやはやビックリした。面白かった。めちゃくちゃ面白かった。

たかが嘘、されど嘘。日常の嘘のメカニズムを簡単な実験から説き明かしていくんだけど、話が進むにつれてどんどんテーマが今日のアレやコレやと接続されていくのが大変面白かった。誠実さの規範が自分の所属する団体に属するというのもものすごくしっくりくるし、信頼できる状況こそが利益を生むというのは資金の流動性を考えたらなるほどその通りだよなあと思うし、嘘の心理的障壁を下げるために金銭を見えなくしてサブプライム問題に繋がるのは大変エキサイティング。あと特にタッカー・マックスの鮮やかな炎上マーケティングの手口がすごいよなあ。物語と嘘との微妙な距離について大変よく考えさせられます。

でもさー、なによりこういう地味な題材のドキュメンタリーが見れる状態になってることがすごいよ。だってこれ、一般に知られた有名人も、歴史に名を残した職業人もいないんだよ。かといって題材が特に珍奇なものでもない。ただ「人間が嘘をつくことについてのドキュメンタリーです!」って内容。これがディスカバリーチャンネルとかならわかるけどさ、Netflixに拾い上げられて日本語訳されてこんな簡単に観れちゃうんだから。

いやーほんと、販路は世界に開けているんだなあ……