ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

海街diary

 

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うんまあその当然だけど面白いよね。是枝監督の作品はホント安心するなあ。

というのはたぶんこの映画のスタイルが他の作品とはちょっと違う感じがするからで、たぶん漫画原作との兼ね合いがあるからだろうけど、普通だったらこのシチュエーションじゃ無理だよなあという劇的な台詞がポンポン飛び出していて、そこら辺のリアリティの齟齬が最小限に抑えられるように役者が選定されているのだろうなあ。オレ綾瀬はるかの芝居はうーんどうもって思っているのはまあ『本能寺ホテル』があまりにひどかったからかもしれないけれど、まあとにかくクサめなので敬遠しているところがある。あるんだけど、この映画に関してはこれで正解なんだろうなあ。画面に豪華顔ぶれが並ぶだけで画面のリアリティレベルが変わるもんなあ。っつか大竹しのぶ樹木希林ってあの家系だいぶヤバイ。でもそんなちょっと形式的な物語のあちこちヘラブナ釣り練習みたいな言語化しづらい日常エピソードを差し込みつつ、圧倒的な省略編集力で物語をキッチリ映画に仕上げてしまうこの監督はホントにすげーなー。ラストの長回し目のフレームの使い方とか溜息が出てしまうよ。4人の家族が出たり入ったりしながら海辺をのんびり歩いていくあのショットで映画の全てが説明できるような感じさえしてしまうんだもんなあ。いやー、すごいなあ。