ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

1898: スペイン領フィリピン最後の日

1898: Our Last Men in the Philippines | Netflix

Netflixで視聴。

なんかよくわからんけどとにかくまず画面が美しくて溜息が出た。上陸シークエンスから教会の辺りまでは異国情緒もあるんだけどとにかく映像が美しくてもう見入る。ドローンだと思うけど、上空高く視点が移動していく川移動の映像は、とにかく息を呑んでしまう。異文化に乗り込む場面なのだから、あのくらい強烈に映像で指し示してやるべきだよねえやっぱり。

トーリーは展開が大きくあるわけでもなく、どうしょうもない食い違いでどうしょうもない立場に追い込まれた人間達を描いているのだけれども、あまり切実な感じには見えないのでなんともたるい。50人で籠城で外部からの応援も望めない、という状況はもっとジリジリ描けるような気もするんだけれどそこまでジリジリした感じは受けない。敵もそこまで容赦ないわけではない。なんでこいつら戦ってるの? って言う話ではあるのでそれはそれで正しいのかもしれないが、しかしじゃあなんでこんな話を語る必要があるのか? みたいなところがどーも。愛国心だの何だのがあればもう少し見方が変わるのだろうか?

こういう密室劇の常で一番怖いのは味方、というのは踏んでいるのだけれども、そこにもあんまり狂気が感じられないというか、やるならやるでもう少しそこら辺ドラマティックに描けないかなあと思うのが正直なところ。