ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

おにぎりスタッバー

 

おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)

おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)

 

これは大体自分の好物のはずなんだけどどうもこう好きと言い切れないのはなんでだろう? 男を食ったりとか台所でエクスカリバーと出会ったりとかクリスマスが襲ってきたりとかそういうちょっと頭のネジが飛んでるエピソードは好物なんだけどなあ。

もしかしたらネジの外れ方がちょっと足りなかったのかもしれなくて、いやこれ以上ネジを外せっていわれてもどうしようかって感じかもしれないけど、でも文字面から感じたワンダーは『ウは宇宙ヤバイのウ!』の隕石落下シーンの方が強かった。せっかくスタンドバトルでガンガンやれるんだから、文字でしか描けないあれやこれやの飛躍が欲しかったなあ、と思う。

あるいはブン回し方の足り無さかもしれなくて、最初の話だっけかで場面転換を過去の語りの体で「ぎゅいんっ!」とやるあの感覚をもっと求めていたのかもしれない。ヒロインの立ち位置とかは「おっ!」となったけど、なんだかんだいってその後の展開は大変わかりやすく理解のうちに収まっている感じ。最後にとーちゃんでてきて丁寧に説明してくれたときは、「うーんそこまで律儀にやるのか」って思ってしまった。

とか言っておいてアレなんだけど、細部の話芸に全体へと影響する繋がりみたいなのは全然読み取れず、うーんそこら辺がどうもあまりピンとこなかった理由なのかなあ、とも思う。きれい好きな主人公の描写って大変印象的だったわけだけれど、それってホントに全体の中で必要な描写だったの? みたいな。いやーこれはオレが雑なだけなのかしら。