ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

消されたヘッドライン

 

クソしぶい映画だなこれ。主役はアウトローな記者という役どころだけれども、ブン回し加減は正しくハードボイルドって感じで、その空気がなかなか面白い。可愛く利発な後輩ちゃんとのやり取りがメインのラインになるのかな、と思いつつもストーリーを追っていくと主人公の心が延々三角関係に囚われている辺りの描き方も大変よろしい。というか、民間軍事会社の欺瞞を暴く正義の若手政治家を友人のジャーナリスト視点で、みたいな告発映画みたいな体を取りながら、行き着く先は三角関係のもつれで誤って起こった殺人の決着をいかにつけるか、みたいなかなり私的な刃傷沙汰に行き着くあたりは、まあ嫌いになれない映画ですよねこれ。所々ストーリー展開がわかんない感じもするけれども、そこら辺が気にならないくらい主人公の人生に共感しながら見入っている自分に気付き驚きました。ラッセル・クロウはこういう評定させるとズルいよなあ。

あと本当にどうでも良いんだけど、最初の泥棒が走るシーンのとにかく凄まじい勢いのある辺りがめちゃくちゃ印象に残っている。あまりに過剰であそこまで目立つことに何の意味があるのかよくわからないけれど、でもまあ掴みとしては最高だよね。何の意味があるかよくわからないけれど。