ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ

 

わはははははは! ひでージャケット! この映画を端的に表現しすぎだろ!

まず感じるのは全体の雑さ。最初のなんか笑っちゃうデ・ニーロ待ちシーンのシーンでトーンを察しろ! とか、ダスティン・ホフマンが出た時点でわかるだろそんなの! とかいうことなのかもしれないけど、オレは雑さに対してどういう態度をとるべきか全然わかんなかった。鈍すぎ。でもさ、オプティカル合成とかどのくらいガチですげえものを見せている演出なのか良くわかんないし、もしガチでやってるなら「いったいどこから撮ったカメラなの?」って疑問が正当化されちゃうわけじゃないですか。手持ちカメラ風にちょこちょこ挟まれる急なズームが出るたびに「?????」が脳裏に浮かぶわけですよ。さすがに飛行機落下シーンで「完璧にギャグだな」と胸を撫で下ろすわけだけれども、いやしかし撫で下ろしたら下ろしたでギャグとして面白いのかと問われると全然面白くないので困ったけどさあ。

ひとつの物語をいかにして語りきるか、という視点から脚本見るとなかなか面白いなあとは思えるけど、「現実」と「虚構」の鬩ぎ合いからひとつのストーリーを生み出す、という話ではないのがちょっと惜しいよなあ。この作品は最初から「現実」の側を描く努力を放棄して、「虚構」と「ハプニング」の間でストーリーを展開させているわけだけれども、もう少し現実を戯画化させた格好で作品に落とし込んでも良かったのではないかなあ、と思う。