ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

 

アメコミってヒーローもので正義についての思索が色々深まってるってイメージが勝手にあるんだけど、なんで今更「誰かが犠牲になって苦悩」みたいなドラマが中心で語られているのかが全くわからない。強大な力をシビリアンコントロールすんの? ってテーマも、結局「真実を知っているものが正しい心を持って行動すれば間違いない」とかいうところに落ち着いちゃってない? それって最初に掲げられたテーマを無視してるように感じられるんだけど。むしろやるべきはキャプテン・アメリカが間違う話じゃないの? 「エイジ・オブ・ウルトロン」のAIの描き方もそうだけど、問題提起はすごく理解できるけど、アンサーがエンタメに押し潰されてなあなあになっちゃう感じがすごくする。

映画としては色んなヒーロー集めて集団戦! というのが大きな見せ場なのだろうけれども、感情的な軋轢が乗らない中盤のアリバイ作りみたいなバトルで、しかもアイディアにも乏しくうーん、という感じ。ここら辺はほんとうに、「エイジ・オブ・ウルトロン」のぐるぐるカメラが良くできてたよね。