ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

野火

 

野火

野火

 

塚本晋也の方。すげー評判良いしこりゃちゃんと見なきゃなーとずーっと思っててようやく観れたんだけど、あーだめだ。オレこの映画ダメ。ちゃんと見られない。いやグロとか割と普通に見られるんだけどそういうのじゃなくて、カメラ。フラットで広角で手持ちでいかにも低予算って感じのカメラ。もちろん映画にとってカメラは要素のひとつでしかなくて、そのほかにも色々見るところはあって、だからカメラがあーだこーだで映画から引いちゃう、っていうのは全然良くない態度だと思う。思っていても、ダメだー! 「なんでこんなにテレビドラマっぽい質感になっちゃうんだろう」っていう技術的な所ばっかりが頭の中を満たして全然作品に集中できない。この絵作りの中でどんなシリアスなドラマをやられても、所詮ドラマねドラマ、っていう感覚がいつも頭のどこかに張り付いている。建物が燃える映画随一のスペクタクルシーンも、「赤いライトだー」とか「なんでそんなズームするの?」とかもう超どうでも良いところに気が散って見てらんない。妄想シーンなんか「あー昔のカラオケとかで良くあるよねこういう環境映像エフェクト」とか思っちゃって失笑してしまう。あーダメだ。ダメダメ。題材はショッキングだしねちっこいところすごくよく出ているし役者も味があるしわかるんだけど、わかるんだけどー、オレはダメ。無理。